「刺繍は好きだけど図案写しが苦手」という方に朗報。
図案を印刷してシールのように貼り付け、そのまま刺繍できる優れものがあるんです!
刺繍後は水洗いでシールを溶かします。
ベタつきが少なく、最後まで刺繍しやすいのが嬉しい!
この便利さ、やみつき間違いなしです。
[目次]
■刺繍図案シールの正体
水溶性の不織布で、シール(ステッカー)になっています。
家庭用プリンターを用い普通紙の要領で印刷可能。
もちろん、シールに直接図案を描くこともできます。
動画のように、図案を印刷したシールを布に貼り付け、その上から直接刺繍。
刺繍後はシールを水で溶かして洗い流します。
■商品はズバリこれ
SulkyのSticky Fabri-Solvy Stabilizerです。
一枚のサイズが 8-1/2-Inch by 11-Inch (約21.5cm x 28.0cm)というA4とは異なる不思議サイズなので、印刷の際はプリンターの設定を調整する必要があります。
並行輸入品なので、届くまでに少し時間がかかりましたが、これまでに4回ほど注文し、問題はありませんでした。
ご注文はご自身のご判断でお願いします。
もちろんカラー印刷もできます。
見やすさ優先で私は濃い目のグレーで印刷。
■刺繍図案シールを使ってみた感想【メリット・デメリット】
刺繍図案シールを使ってanimoの図案を刺繍してくださった方に使い心地のアンケートに回答して頂きました。
シールに厚みがあるので、多少針通りが悪くなることは否めません。
他のシールタイプの製品と比較し、粘り気をほとんど気にすること無く刺繍できるのが魅力です。
気になるのは、刺繍している途中にシールが剥がれてこないのか?という点です。
すぐに仕上がるような小さな作品の場合、あまり剥がれは気になりませんが、長期に渡る作品の場合や大きめの作品の場合、周囲を軽くしつけ縫いするのがおすすめ。
しつけ縫いにより、湿度由来の縮みも防ぐことができます。
刺繍を終えた後は、ぬるま湯につけ、シールが浮いてきたら流水で揉み洗いをし、シールを流し落とします。
刺繍をしていない部分は簡単に落とせますが、刺繍が入り組んでいる部分は落ちにくいです。
粘り気が多いというわけでもないので、根気強く揉み洗いをすれば完全に落とすことができます。
薄い色の糸の裏に図案線が残っていると感じるときにはまだシールが落ちきっていない証拠。刺繍糸の色が綺麗に見えるようになるまで洗い続けましょう。
モニターさんの中に「完全に落とすことができなかった」という選択肢を選んだ方はいませんでした。
図案を印刷するので、そのインクが水洗いの際に布や刺繍糸に付着しないかも心配ですよね。
私自身はインクの付着を感じませんでしたが、モニターさんにも伺ってみました。
全員、インクの付着はないという回答でした。
これは、使用するプリンター(インク)や図案線の濃さにもよると思うので、図案シールをご自身で印刷する際には、色々と試してみてください!
ちなみに、私が使用しているプリンターはこちらです。
仕上がりは、シールを使わない場合とほぼ変わりません。
正確な図案線に沿って刺繍ができることを考えれば、いつもよりも美しい作品になります!
モニターさんも全員シールを使いたい!という高評価です。
感想で多かったデメリットは、不織布の特性「毛羽立ち」が気になる点です。
布の上で糸を拾うようなステッチでは、繊維を巻き込んでしまうことがあります。
そのようなステッチでは先の丸い針を使用することをおすすめします。
最大のウィークポイント「湿気に弱い」という点も注意して下さい。
水溶性という特性上、湿度の高い場所に置くと、吸湿により「縮む」「粘り気が出る」など変質する可能性があります。
使用・保管の際は「湿度の低い場所で!」が合言葉です。
シールを布に密着させ、しつけ縫いをすることが縮み防止につながります。
■図案シール貼り付けのポイント【動画あり】
図案シールは刺繍後に水で洗い落とすので、貼付け前に布に水通しをしておきます。
特に水で縮やすいリネンなどは、事前の水通しを忘れずに!
布とシールをしっかり密着させると、剥がれ・縮み防止につながります。
動画を参考にしてみてください。
刺繍図案シールを使って、より楽しい刺繍ライフを過ごしましょう!